外壁塗装・屋根工事の屋根材について

ひとことで『屋根材』と言っても実は様々な種類の屋根があります。それは、長年の歴史の中で日本人が開発してきた物語でもあります。

違う角度から『屋根材』を表現すると、①コスト面、②お家の長期耐久性面(屋根が重たいと家が長持ちしませんもんね)、③耐候性面(日本各地の自然環境の中で劣化から守るため)、④意匠性面(見た目のオシャレ)、によって様々な屋根があるというのが現状です。

1.瓦(和瓦・洋瓦)

和瓦は基本的にメンテナンスを必要としません。ただし大風などによる瓦のずれや割れがあった場合にはすぐに修理が必要になります。また漆喰部分(大棟や隅棟の白い粘土部分)の剥がれや欠損などがある場合も修理する必要があります。雨漏りの原因となりますので、発見した場合はすぐに修理することが大切です。

2.セメント瓦・モニエル瓦

セメント瓦は、初めから塗装を施している屋根材で、セメント瓦自体に雨水が浸み込むと塗膜の剥がれの原因となります。そのため、定期的な塗り替えが必要になります。塗装の際は、密着性を良くするためにシーラーを入れてから中塗り上塗りをたっぷり使用し雨水の侵入を防ぐことが大切です。  

モニエル瓦とは、簡単に言うと洋瓦風のセメント瓦です。こちらも初めから塗装をしており、数年後に剥がれてくることはよくあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。また、塗り替えの際の注意点は、モニエル瓦の表面にスラリー層という層があります。それらを”撤去”・”専用シーラーで固める”という方法をせずに、塗装を行ってしまうと数年後に塗膜が剥がれてきます。高圧洗浄、下塗りをしっかりと行うことが非常に重要になります!弊社では屋根塗装は基本的に4回塗りを推奨しています。なぜならば屋根は日頃から太陽や雨風にさらされているため外壁や他の箇所よりも劣化が早いので通常の下塗り一回では十分に耐久性が発揮できないと思い弊社では屋根塗装は基本的に下塗り2回、上塗り2回の4回塗りを推奨しています!セメント瓦の洋風バージョンです!

3.スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)

一般住宅に多く使用されているのがスレート瓦(通称コロニアル)です。コロニアル屋根でよくある事象は、洗浄後の”ひび割れ”です。洗浄前はコケや汚れが発生しているのであまり目立たちませんが、洗浄を行うとひび割れがハッキリ確認できます。 ひび割れを確認した場合の補修方法は専用ボンドで接着するか割れがひどい部分はその部分のみ貼り替えします。

4.トタン屋根

昔から一般的に多く使われているトタン屋根です。施工時の注意点はサビの発生している部分のさび落とし(ケレン作業)をしっかり行うことが大切です。これらを放っておくと後々塗膜が剥がれてきます。またサビが発生していた部分にサビ止め塗料をしっかりと塗装しないと;すぐにまたサビが発生します。このような作業全体を下地処理といいますが、これをしっかり行うことが大切になります。塗装工事はいくらいい塗料を塗っても下地処理、下塗りをしっかりと行わないと長持ちはしません。なので弊社では下地処理、下塗りは特に入念に行います

5.ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板は、1972年に「従来の鉄よりも長く腐食しない鉄を!」ということで、アメリカで誕生しました。「鉄」と「亜鉛」と「アルミニウム」と「シリコン」の合金で出来ています。トタンの3~6倍長持ちすると言われています。 また、トタン屋根のように雨音もうるさくありません。

ただし耐候性については、「長く腐食しない」ということであり、「絶対に腐食しない」ということではありません。通常地域であれば30年前後の耐候性と言われていますが、塩害地域、豪雪地域では15~20年前後とも言われていますので、メンテナンスとしての塗装工事は15~20年に一度はやったほうが良いと言われています。

そのほか、断熱性は低く夏には暑くなるのもトタン屋根と同じですが、塗替えの際には「断熱塗料」等を活用することである程度カバーできることでしょう。

6.アスファルトシングル

洋風な家に使用していることが多いアスファルトシングルです。デザイン性もあり加工もしやすい屋根材です。表面がザラザラしているので汚れが付きやすいデメリットもあります。塗り替えをする際、塗料は水性塗料のみ塗装可能です。油性塗料を使用するとアスファルト成分が溶け出し綺麗に仕上がりません。現在では水性塗料でも長持ちする塗料は沢山ありますので、なんら問題はありません。

7.陸屋根

陸屋根とは屋上部分が平になっている屋根のことを言います。文字の通り「陸」みたいだからですね。ビルやマンション、学校などをイメージされるかもしれませんが、沖縄の住宅の多くは陸屋根ですし、最近、関東地域でもデザイン住宅などでは陸屋根の住宅も増えてきています。

陸屋根は、屋上部分を有効活用できますので、太陽光パネルを設置したり、庭園にしたりすることが可能です。また、勾配もあるのですが、一般の屋根ほど急ではなく人が歩ける程度の勾配になっています。

この陸屋根においては、私たちのような塗装・防水業者が活躍をさせていただき、雨漏れを防いでいます。真夏の太陽も真正面に受け止めているのが陸屋根でもありますので、メンテナンス周期はおおよそ10年に一度(それ以上になると痛みが激しくなり、雨漏れの恐れも出てくる)というのが、一般論です。

工事の種類耐候年数費用(㎡)箇所
ウレタン防水10年4,000~6,500円すべて
シート防水(ゴム)10年3,500~7,000円陸屋根
シート防水(塩ビ)15年3,500~7,000円陸屋根
FRP10年4,500~6,500円ベランダ
アスファルト防水15年5,000~7,500円陸屋根

8.折板屋根

 折板(せっぱん)屋根は、主に、断面の構造に重点を置いて開発された屋根です。工場・学校の体育館・カーポート・車庫などの鉄骨の建物に多く使われて、金属屋根の代表的な屋根工法となっています。 金属屋根であることから、夏は非常に熱くなりますので、メンテナンスを行う際は、遮熱塗料をオススメします。

無料お見積は今すぐお電話を。